SPEC

1. 断熱性能

 

基本断熱性能値 Ua値 0.46W/㎡・K 以下 Q値 1.6W/㎡・K 以下

 

高断熱化のメリット

 

ある一定温度を保つのに、少数のエアコンで電気代安く実現できる

・老後も寒さを感じず活発に行動ができ、健康寿命が延びる

・部屋間の温度差が少なくなるためヒートショックを防止できる

アレルギー症状や風邪になりにくい

・夏場は日射をしっかり遮蔽(庇、シェードなど)すれば家の中が暑くならず冷えた状態を保てる

 

若いうちは断熱を軽視してしまう人もいるかもしれませんが、若いうちからの血圧の上下も血管への負担の蓄積になってしまいます

そして、身体の劣化で若い時との温度に対する感覚が変わってしまい、寒さを感じてしまうようにならないように真っ先に寒さを感じる足元の断熱材を強化したり、床下エアコンを導入するなどの検討も可能な範囲で提案いたします

  

健康寿命の点から見てみても、日本は平均寿命こそは長いですが、健康寿命も大切です

女性で見てみると、平均寿命は約87歳、対して健康寿命は約75歳であることからその差12年間

小学校入学から高校卒業までの歳月になります。家が寒ければ行動することも億劫になってしまい、活動量が減り、身体の劣化が加速してしまいます。だから、高断熱化によって年老いても活発に活動することによってこの健康寿命と平均寿命の間隔を減らすことができます

 

 

 

 

温度というのは室温だけではなく、壁や床などの表面温度も重要になります

室温だけで見れば、お金をかければ(暖冷房費増)一定室温に保つことは可能ですが、人間の温度の感覚は体感温度で決まります

体感温度は「 (室温+表面温度) ÷ 2 」で求めることができます。表面温度というのは壁や天井、床、窓などの表面の温度になります

 

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室温が設定温度に達しているのになんだか不快に感じるのは表面温度が原因であり、皆さんが寒さを感じやすい床、太陽に近い天井、屋根の断熱が必要なのが表面温度を考えると必然的ですね

 

特に窓は全体の50%近くが逃げてしまう(入ってきてしまう)ことからより強化が必要になるなど、損失が多い所少ないところなど全体のバランスを見ながらどこにどれだけの断熱が必要なのかを考える必要があります

 

湿度も体感温度を左右する要素であることから湿度の面からの配慮も必要となります

 

 

 

 

断熱性能を表す数値として

外皮平均熱貫流率 Ua値」 「熱損失係数 Q値」というものがあります

 

〇外皮平均熱貫流率 Ua値

室内外の温度差が1℃の時、床、壁、屋根(天井)、開口部などの外皮1㎡当たりから通過する熱量を外皮全体で平均したもの

〇熱損失係数 Q値

室内外の温度差が1℃の時、床、壁、屋根(天井)、開口部、換気から床面積1㎡当たりで逃げる熱量

 

ようするにどちらも数値が小さいほど家の断熱性能が高いということになります

 

端工務店では上記の数値を1棟ごと温熱計算プログラムソフトにより計算し、ある一定温度での年間の暖冷房費用を算出します

計算結果からイニシャルコスト(初期費用)にどれだけお金をかけると、ランニングコスト(光熱費等)がどれだけお金がかかるのか分かるので、その都度見比べることで初期費用の検討にも役立ち、生活のお金も見えてきます

 

断熱材は基本的には裸のグラスウールに別張りの気密シートの施工を標準としています

これは他の断熱材との価格と性能を比較したときに、費用対効果が高く、お客様へのメリットが大きいためです

グラスウールは施工が難しいと言われますが、長年グラスウールを施工してきた専属の大工たちが高い技術力でカバーします

しかし、お客様が求める性能に合わせて他の断熱材の提案もさせていただきます。

 

30年以上住むことを考えたときに、石川県という、夏暑くて、冬寒くて、湿潤な地域でどこまで断熱性をあげればランニングコストとのバランスが取れるかを考えて提案いたします

 

 

  

 

2. 換気

 

基本換気システム 第1種ダクト式 第1種ダクトレス式 第3種ダクト式

 

 

法律により、家の中の空気を2時間で1回(0.5回/h)入れ替えることが決まっています

この換気により、有害物質、二酸化炭素、水蒸気などの排出を行い、新鮮空気を室内に取込みます

良いことばかりな気がしてしまいますが、空気を捨てるということは、暖めた空気、冷やした空気、加湿除湿した空気も捨てるということ断熱を強化していれば、給気した空気を少しのエネルギーですぐに設定室温に戻すことができます

 

換気方法

 

主に住宅で使用される換気方法として次の2つがあります

 

換気2.png

 

 

〇第1種換気

室内に空気を入れるのも出すのも機械で行う方法。 室内から室外に排出する汚れた空気から温度と湿度だけを利用し、新鮮な外気を室内環境に近づけて室内に給気できる(全熱交換式)

 

〇第3種換気

室内の空気を機械により排出し、負圧となった室内に自然給気口からフィルターを通り、外の空気(温度、湿度)がそのまま入ってくる

 

どちらの換気方法も天井裏などにダクトを通すダクト式、部屋をダクトと見立て機械は部屋の壁に設置するダクトレス式があります

 

全熱交換式で冬場の湿度を簡単に見てみると

 例) 35坪(≒110㎡) 天井高2.4mの場合 部屋の容積(気積)≒270㎥ 人間、家電からの水蒸気はなしとして

 

・第3種換気の場合

   〇室内 温度20℃ 相対湿度50% 絶対湿度8.64g/㎥ → ①8.64g/㎥×270㎥=2,333g(家の中の水蒸気量)

   〇外気 温度  0℃ 相対湿度70% 絶対湿度3.39g/㎥ → ②3.39g/㎥×270㎥=   915g(家の外の水蒸気量)

   ①2,333g−②915g=1,418g≒1,500g=1.5ℓ

   室内の温度を変えずに相対湿度を50%に保つには1.5ℓ/hの加湿が必要

 

・第1種換気の場合(湿度交換効率60%の場合)

   ①の2,333gの湿度が60%回収されるため、③1,400g回収

   ①2,333g−(②915g+③1,400g)=18g≒0.018ℓ

   室内の温度を変えずに相対湿度を50%に保つには0.018ℓ/hの加湿が必要

 

相対湿度

水蒸気は温度に応じて溜められる量がありその割合

絶対湿度

空気中1㎡当たりに存在する水蒸気量 相対湿度の中に実際に溜まっている量

 

第1種換気の方が性能が良いですが、その分イニシャルコスト(初期費用)、ランニングコスト(電気代)、部材交換費、メンテナンス性などの観点からお客様と相談しながら、第3種換気と見比べ、計算し提案いたします

まずは安易に第1種換気を導入するのではなく断熱強化に費用をかけたほうが良いかと考えています

 

 

 

 

3. 気密

 

基本気密性能値 C値 0.5㎠/㎡ 以下 気密測定 中間時、完成時 2回測定

 

気密性能を表す数値として、「隙間相当面積 C値」というものがあります 

 

〇C値

床面積1㎡当たりにどれだけの隙間があるか表す数値。値が小さいほど隙間が少ない 

 

このC値は実際に1棟1棟現場で気密測定をして数値を確認します

まずは断熱工事が終わったタイミングで1回目の測定(中間時)を行います

そして、全ての工事が終了したタイミングで2回目の測定(完成時)行います

2回行う理由は、中間時の数値が良くてもその後には換気扇などの設備機器の取付の隙間などが発生する可能性もあるためです

 

例) 床面積100㎡の住宅の場合

 

気密.png

  

もし、気密がよくないと(C値が悪い)...

 

・断熱をして暖冷房しても隙間から空気の出入りができてしまい必要以上に暖冷房費がかかる

・隙間から空気の出入りがあるため計画的な換気が行えず、家の中に換気されない部分ができる

 空気汚染、湿気の滞留 → シックハウス、結露の発生

C値が1.0㎠/㎡であっても計画通り給気口から入ってくる空気は50%程度

C値が1.0㎠/㎡であっても換気計画とは別に0.1回/hの換気が行われる

・室内で発生した水蒸気が隙間から壁内に入り込み結露 → 断熱性能低下 

 

断熱性能を頑張って高くしたからと言って、気密性能を疎かにしていまうと上記のように隙間が空き外と中との出入りが発生してしまったり、壁の中の断熱性能を低下させたりするのでせっかく断熱にお金をかけても意味がなくなってしまいます。高気密高断熱を実現するにためには気密、断熱両方の性能を確保しなくてはいけません。

 

基本の気密性能値を0.5㎠/㎡にしているのは上記のように1.0㎠/㎡以上になってくると空気環境に影響を及ぼし、1.0㎠/㎡以下になれば隙間からの換気もほとんどなくなってくること、2階からもしっかり給排気できるようになることなどから1.0㎠/㎡は必須であり、さらに0.5㎠/㎡当たりから外部の風が強くても影響を受けなくなるなどの影響もあることから基本的な最低の基準として0.5㎠/㎡としています。

 

 

 

 

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